2020年5月末 COVID-19 のネパールでのブッダ基金の活動への影響

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COVID-19がネパールにおけるブッダ基金の活動に与えている影響について、5月末の状況をお知らせいたします。

 

ネパールおよびポカラ市の状況

2月中旬以降COVID-19が突如全世界に感染拡大。それにより、2020年3月22日からネパールはロックダウン(都市封鎖)となり、現在も続いている。中東の感染者拡大により、3月中旬にはネパールから出稼ぎに行っていた者が大挙して帰国。最近ではインドでの感染激増により、通常ルートはロックダウンにより封鎖されているため、コンテナ車に隠れて入国し、首都カトマンズで検挙される人がいる。インドとの国境を完全に封鎖するのは困難で、ネパールはインドに比べ感染者が少ないためネパール人のみならずインド人も多く流入している。我々の活動拠点ポカラもロックダウンが2か月以上続き、生活は極めて厳しい。市民は食料品などの日用品を午前2時間、午後2時間一人で買いに行く以外、多数で長時間外出することは許されておらず、警察が常時市中を警備している。ジャガン氏によると、理由なく外を出歩いている者は警官から袋叩きにされているとのこと。自宅から数メートル先のコーヒーショップも見に行けない状況。5月末現在ネパールのコロナ感染者は日に日に増えており、先日ポカラ近郊でもついに感染者が出たためロックダウンはより厳しくなるだろうとの見解。そのためロックダウン解除の見込みは全くたっていない。

♦ 5月末ごろ ポカラ市 ニューロードの様子


ブッダ子ども移動図書館(BCML)の状況

ロックダウン以降、ネパール全土の学校も休校が続いている。BCMLスタッフも現在は図書館を閉鎖しているため自宅に留まっている。

この機を有効に使うべく、図書館長(イソワリ氏)にこれまでの活動のレポートの作成を依頼している。


ヒマラヤ・サブレ プロジェクト の状況

3月に入り、観光客の減少と共にヒマラヤ・サブレや新商品のマドレーヌも売り上げが減少。パティシエのラチャナさんはロックダウンにより、トレッキングガイドの仕事がなくなり、お菓子の製作もストップしてしまったため、ポカラ市内では生活できないということで4日間かり西北部の山岳地帯の田舎に一旦帰省。

関係者一同、コロナが終息し観光客が戻り次第製作と販売を再開したいと考えています。

♦ スターコーヒー ニューロード店